うんちの正体、知ってますか?

先日、「うんち展」に行ってきました。場所は当院のすぐ向かいにある東京ドームシティ。会期は2025年3月18日〜5月18日まで。興味のある方はぜひ足を運んでみてください!
「うんちなしでは生きられない」という、便秘に悩んでいる人の叫びのようなメッセージのサブタイトルがつけられ、便秘対策についての情報が得られるのかと思ったのですが、内容はちょっと違って、「うんちは自然界において超重要!」という展示でした。
うんちはただの排泄物じゃなく、植物の肥料になったり、生き物の餌になったり。つまり、うんちは生態系の循環を支える大事な存在なんだということを学べます。展示は子どもも楽しめる作りで、家族連れにもおすすめです!


さて、「うんち展」では便秘対策についての情報は得られませんでしたが、そもそもうんちって何でできているか知ってますか?うんちの成分の内訳は「水分」が70〜80%、残り3分の1ずつ「未消化の食べ物」、「腸内細菌」、「剥がれた腸粘膜」で構成されています。
意外なことに、未消化の食べ物はほんの一部で、大半は、体内で役目を終えた細胞や菌たち。つまり、うんちは体の中で役目を終えたものたちの排出なんです。便秘対策には、腸の動きを良くするだけでなく、便そのものをつくる材料をしっかり補うことが大切です。
そのため、水分を十分にとること、野菜や海藻、きのこ類などの食物繊維を意識して食べることが必要です。また、腸内環境を整えるために発酵食品や乳酸菌をとるのも効果的です。つまり、出すことだけを考えがちですが、まずは「便をつくる材料」をしっかり摂ることが、自然な排便への第一歩になります。