
国産プラスチック製玩具のはじまり(昭和25年)
けん玉の話題に入る前に、プラスチック玩具の歴史について確認しておきます。
『・戦後すぐの昭和20年11月、新潟燕三条地区に存在していた「星野製作所」がプラスチック製の「お椀」を発売、その後菓子器、飯びつ、コップ、盆などの食器類を発売した、これが国内初のプラスチック製品となった。
・玩具業界では昭和25年、「東邦化工」からプラスチック製の「ままごとセット」が発売され玩具界での初のプラ製品となる、この頃には金型製造、射出成型などの技術は確立しつつあった。
・昭和27年、東大阪では「宮本順三」がプラスチック製の「グリコ」のおまけ玩具の製造を開始する、また「大阪金型㈱」を設立し、金型製造、射出成型を開始する、この頃には金型、射出成型などの技術は確立されており、射出成型金型業者も増え始めた。』
引用:ブログ「模型探偵団」明石小五郎の昭和のプラモデル

東京玩具商報(昭和26年)
子どもの頃からプラスチック製の玩具はごく身近で、当たり前のように手にしてきました。ところが調べてみると、日本の玩具におけるプラスチック製品の始まりは、昭和25年に発売された「ままごとセット」だったというのです。身近すぎて気づかない歴史の一端に、思わず驚かされました。
日本初のプラスチック製けん玉は?
昭和25年以降、いつからプラスチック製のけん玉が製造されたのでしょうか。今のところ資料を見ても特定できず、また、手元に古いプラスチックけん玉があっても、それがいつ製造されたものかを特定するのがとても困難です。
先ほどの引用文には、
『昭和27年、東大阪では「宮本順三」がプラスチック製の「グリコ」のおまけ玩具の製造を開始する』引用:ブログ「模型探偵団」明石小五郎の昭和のプラモデル
とあり、さすが「グリコのオマケ」。
昭和27年にはさっそく「グリコのオマケ」にプラスチックを取り入れているのです。
「グリコのオマケ」であれば、コレクターもたくさんいて、オマケの資料も沢山残されているので年代が特定できる古いプラスチック製のけん玉があるかもしれないと思い調べてみました。

グリコのおまけ型録(2003年)
1958年(昭和33年)に、グリコのオマケで、プラスチックのカバとサカナのけん玉が製造されていました。

これが日本初のプラスチック製けん玉かどうかはわかりませんが、日本でプラスチック玩具を製造を開始後、初期の頃のプラスチック製けん玉であることは間違いなさそうです。
この後、日本では、「けん玉」といえばプラスチック製という昭和40年代を迎えます。
続きはまた今度。
文責 吉田有法 けん玉に関するお問い合わせ yoshida@daichinokai.com
