2026.04.10
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4月10日 シーボルト江戸到着200周年に寄せて
4月10日 シーボルト江戸到着200周年に寄せて

本日4月10日は、1826年にフィリップ・フランツ・フォン・シーボルトが江戸に到着してから、ちょうど200年となる節目です。

私は普段、診療とはほとんど関係のない、けん玉の話題ばかりを飽きもせず発信していますが、本日は少し趣を変え、この歴史的な出来事に思いを馳せてみたいと思います。

シーボルトは、江戸時代後期に来日したドイツ出身(当時は神聖ローマ帝国)の医師であり、日本に西洋医学を伝えた人物の一人です。長崎・出島に滞在しながら多くの日本人医師に医学を教え、日本の自然や文化をヨーロッパへ紹介しました。

そして彼はオランダ商館の一員として江戸参府の旅に加わり、長い道のりを経て1826年4月10日江戸の地に到着します。その滞在は5月18日までの約1か月余りという短い期間でしたが、その間にも多くの人々と交流し、各地で見聞きした日本の姿を記録として残しました。

当院は東京都文京区にあります。かつてシーボルトが訪れた江戸の地で、私たちも診療を行っています。200年前、一人の医師が異国の地で学び、伝え、多くの人とつながりを築きました。その姿は、現代の医療にも通じるものがあります。

当院は在宅医療を専門としており、患者様のご自宅という生活の場に伺いながら診療を行っています。地域の患者様、そして医療を支える多職種のさまざまな人々との関わりの中で、医療は成り立っています。私たちもまた、この文京の地で、日々の出会いとつながりを大切にしながら診療を続けています。

一見すると関係のないように思える「けん玉」も、世界各地で似た遊びが生まれ、人から人へと伝わってきました。文化や技術は国境を越え、形を変えながら受け継がれていきます。シーボルトの江戸参府もまた、そうした“つながり”の中にある一つの出来事だったのかもしれません。

200年前に江戸の地を踏んだ一人の医師に思いを馳せながら、
これからも地域に根ざした医療と、文化を大切にしていきたいと思います。

ふと、シーボルトもけん玉をしていたのだろうか、と気になってしまいます。

参照:長崎市公式観光サイト
文責 吉田有法